ライフプランニング、ライフイベント

ライフプランニングとは個人の価値観と経済的な側面から、ひとりひとりの生涯設計を立てることをいいます。長い人生を過ごす中では、結婚、出産、子供の入学、住宅の購入(建設)などたくさんのライフイベントがあります。特に教育資金、住宅購入資金、老後資金の計画は金額が大きいことからできるだけ早いうちに綿密に練っていくことが重要です。

ライフプランを作成するためには、ライフイベント表、個人のバランスシート、キャッシュフロー表を用意しましょう。

ライフイベント表の作成

厚生労働省2017年7月27日発表の2016年における日本人の平均寿命は、男性80.98歳、女性87.14歳となっていて年々上昇していく傾向にあります。しかし、経済状況は停滞を続け給与所得者の賃金は思うように上がっていきません。離職後の収入源であるはずの公的年金も、給付水準が見直されまた支給開始年齢が高くなっていて、私たちの未来は何もしないでいると経済的にかなり不安定になってしまいます。

生活防衛のためには個人個人がライフサイクルを考え、10年後20年後を見据えたプランを作成し実行していくほかはありません。ライフプランを作成する中で自分にとって今何をなすべきかが見えてくるはずです。

資産と負債の把握
『資産』 現金・預金、生命保険・個人年金、株式や債券、不動産の評価額、公的年金の受給見込額
『負債』 住宅ローン、自動車ローン、奨学金・教育ローン、他借入金

ライフイベントと支出予定額
結婚、出産、小学校から大学までの入学、遠隔地への転勤、マイホーム購入、自動車の購入、親からの贈与、 親の死亡、病気・怪我による入院、レジャー、冠婚葬祭などを記入しましょう。

 

キャッシュフロー表
将来のライフイベントを予想しこれから15年から20年間の家計の収支を記入してみましょう。

 教育資金のプランニング

 子供の数は年々減少傾向にあり、そのため各大学は学生の確保に頭を悩ませている状況です。大学への進学を希望する高校生にとっては選択の幅が広がってありがたい話ですが、一方で教育費を負担する親の収入がなかなか増えず、そのため奨学金を利用している学生の割合が全体の5割にものぼっています。そして大学を卒業しても思い通りの就職ができず、奨学金を延滞するケースが社会問題になってきています。

子を持つ親としては、子供の将来のためにも教育資金の確保は避けてとおるわけにはいきません。「光陰矢のごとし」のことわざのように年月はあっという間に過ぎていきます。子供が小さいうちから教育資金のプランをたて、子供の未来を明るく照らしてあげましょう。

 

教育資金を貯めるには

教育資金を確保する方法としては、①学資保険、②自動積立定期貯金、③ジュニアNISA、④個人向け国債、などがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①学資保険

・貯蓄性が高いのが特徴。満期時の返戻金を大学などの入学金や授業料に充てるという使い道ができる。
・親の死亡や高度障害になった場合は、以後の保険金の支払いが免除される。
・親や子供の年齢が低いうちに加入すれば、保険料は低く抑えられる。

②自動積立定期貯金(ゆうちょ銀行)

・口座から毎月決まった日に定期貯金に振り替えられるので手間がかからない。
・積立期間は最長6年まで積み立てでき、預入期間は5年以内(満期後は自動的に定期貯金に預け入れられる)。
・利子は3年以上の預入れなら半年複利なので、通常貯金より有利。

 ③ジュニアNISA(投資信託)

・配当金や値上がり分に対して無税である。
・投資枠は一人当たり年80万円(5年で400万円)まで。
・口座を開設できるのは、0歳から19歳。
・原則18歳まで引き出すことができない。

④個人向け国債

・元本と利息の支払いを国が保証している。
・1年以上保有すると元本割れしない。
・固定金利の3年満期型、5年満期型と、変動金利の10年満期型がある。
・購入は1万円以上1万円単位。

いずれの方法にしても、なるべく子供が小さいうちからプランをたて実行していくことが大切です。またひとつの方法だけでなく2つ以上の方法を組み合わせることも検討する価値がありそうです。

しかし子どもの高校や大学の入学までに必要な教育資金が確保できなかった場合には、教育ローンや奨学金の利用を検討することになるでしょう。

教育ローンには、国の教育ローン(日本政策金融公庫)と民間の教育ローン(銀行や労金など)があります。一方、奨学金は、地方自治体や大学独自の奨学金制度もありますが、代表的なものは日本学生支援機構が行う奨学金制度となります。

 

教育ローンと奨学金の違い

教育ローンは、学生の親が債務者となり返済義務は親が追うことになります。一方奨学金(返済不要の奨学金を除く)は学生自身が卒業後に返済していくことになります。

ここで大切なことは、いずれも借金に変わりなく将来返済していく義務があること。

そして返済するまでの期間が長いことが普通なので、高校や大学の入学試験に合格した喜びに浸ると同時に、卒業後の将来を見据えてどのように返済していくか頭の中にプランを描いておくことが大事です。

特に奨学金の場合、受験を乗り越え合格を勝ち取った子供が学生生活に期待を膨らませることは当然のことですが、奨学金を利用するということは学生自身が卒業後に多額の借金を抱えるという事実を理解してもらわなくてはなりません。


 

順次下記の項目について書いてまいります。

〇年金や保険の見直し
〇親からの援助と老後の介護問題
〇収入アップの計画(スキルアップ、貯蓄、投資)
〇節約のために(公共施設の利用、電気料金などの見直し)